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新日本ツーリストの取組み 東京都豊島区東池袋3-8-5

添乗経験を活かして新しい価値のある旅行を 株式会社新日本ツーリスト

団体旅行を軸に41年の歴史

幼稚園から大学まで貸切バスを使用した校外学習や教育旅行、また国内での募集型旅行を中心に事業を展開してきた株式会社新日本ツーリスト。従業員は全員で7名と小規模ながら、41年の歴史を持つ旅行会社です。
2020年からの新型コロナウイルス流行の影響により、大変苦しい状況にありましたが、乗り越えようと知恵を絞って様々な取り組みをしています。
そうした取り組みの中で「ご高齢のお客様や障害のあるお客様の旅行に特化していきたい」と考えるようになり、東京都のアクセシブル・ツーリズム相談員派遣事業を活用することになりました。
その背景や取組み、今後の展望について、代表取締役の金井義満さんにお話をうかがいました。

障害のある方の旅行に「もっと関わりたい」

相談員派遣事業を活用する以前から、ある従業員が知的障害のある方の団体旅行を手がけていました。その者が何回か添乗業務を経験した中で「障害のある方の旅行の手助けをもっとできないか」「障害のある方に特化した旅行商品があってもいいのでは」と話し合っていました。実際の旅行では施設のスタッフの方もいますので、我々が直接できることは少ないのです。しかし実際に添乗すると「もっと何か手助けできることがあるのではないか」と感じたのだと思います。障害のある方の旅行に特化した取り組みをしている企業は少ないでしょうし、ビジネスとしてもチャンスがあるのでは、という考えは私自身にもありました。 また、別の従業員で介護関係の仕事をしている者がおりまして、高齢で介護の必要な方の旅行のニーズはあるのではないかと話していました。私自身もいわゆる老人会(シニアクラブ)の団体旅行などを手がけており、課題は通じるものはあるだろうと考えていました。そのような中で今回の東京都の相談員派遣事業を知り、応募をしました。ちょうど新型コロナウイルスの流行もあり、事業の方向性を模索していた時期でもありました。

従業員全員の納得と理解を

実際に相談員の方に詳しいお話を聞いて、1回目の相談で私自身は「これだ!」という感触はありました。しかし、私一人が思っていても事業としては成立しません。従業員全員の納得と理解が必要だと考え、全従業員に対する研修をお願いしました。
アクセシブル・ツーリズムの必要性、障害者差別解消法などの基本的な知識や、実際にご高齢の方や障害のある方の旅行を企画・手配するにあたってのポイントや事前のヒアリング方法など具体的なことまで、全員で学ぶことができました。
今では従業員全員の意識が高まり、同じような課題意識を持つことができていると感じています。

添乗経験の長いベテランの従業員も、具体的に高齢の方・障害のある方に対して何を変えていけばいいのか、より明確なイメージを持つことができたと思います。特に相談員の方から見せてもらった、障害のある方のハワイツアーの事例が印象的で、お客様がこのように喜んでくださるのだということを知り、ぜひ取り組んで行きたいと思いました。

アクセシブルな旅を企画し、経験を積んでいきたい

相談員の方には、アクセシブル・ツーリズムに沿った宿、観光、また料金設定についてなどより具体的なアドバイスやヒントを多くいただいたので、それを活かしてご高齢の方や障害のある方に向けた様々な旅の企画を始めました。早いものでは2021年の6月からwebサイトを公開しご案内を開始しています。

(外部サイト)

例をあげますと、障害のある方に向けて貸切ハイヤーを活用した「自宅から自宅まで」の2人から5人程度のパッケージツアーをご案内しています。これは、古希を迎えるご両親へのプレゼント旅行を想定した企画をベースにしています。新型コロナウイルス等の不安もある現状にはとてもマッチしていますし、アクセシブル・ツーリズムの考え方にもぴったりです。もちろん我々も添乗して観光のご案内をします。そういった実績と経験をとにかくひとつでも多く積み重ねていきたいと考えています。
アクセシブル・ツーリズムに限らず、これからは企業ごとに別々で競争するのではなく、お互い協力しながら情報を共有しながらやっていくことが、生き残るために必要だと考えています。協力し合い、業界全体で再度盛り上げて行くことができればと思います。

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