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秋川渓谷の自然体験の魅力
川は眺めるだけではなく、「水や風を自分の身体で感じられる場所」です。
秋川渓谷の自然体験プログラムは、障害のある方や高齢の方、そのご家族や介助者も一緒に川辺の時間を楽しめるよう工夫された体験です。
専用機材とサポート体制により、「川に近づくのは不安」と感じていた方でも、安心して清流の自然に触れられる環境が整っています。

秋川渓谷自然体験
(チェアリング&川釣り&SUP体験)
モニターツアー

東京都では、障害のある方や高齢の方など、誰もが自然を安心して楽しめる観光環境づくりを進めています。その一環として、あきる野市の秋川渓谷・秋川橋河川公園で自然体験モニターツアーが実施されました。本記事では、その様子をご紹介します。

動画

目 次

秋川渓谷 自然体験モニターツアーの概要

東京都は9月10日、「令和7年度 誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業」の一環として、あきる野市の秋川渓谷で「秋川渓谷自然体験(チェアリング&川釣り&SUP体験)障害者サポート運営体験」モニターツアーを実施しました。
モニターツアーには、障害のある参加者とその介助者に加え、旅行会社や都内で自然体験型学習を提供する事業者などが参加しました。
講師には、全国でアクセシブルツーリズムの取組を推進する
・ユニバーサルツーリズム総合研究所 長橋正巳理事長 を迎え、日帰りで研修と体験が行われました。

モニターツアー参加者の集合写真

開催場所

会場となった秋川橋河川公園は、東京都あきる野市に位置する秋川渓谷を代表する自然スポットです。JR武蔵五日市駅から車で約10分とアクセスしやすく、清流と緑に囲まれた開放的な環境が広がっています。
河原は比較的なだらかで、水辺まで近づきやすい場所も多く、トイレや休憩スペースも公園内に整備されています。川の流れは場所によって穏やかで、浅瀬では足を浸して過ごすこともでき、自然散策や川遊びを楽しみやすい環境が整っています。
都心から電車と車を組み合わせて約1時間半で到着できる立地も魅力で、日帰りでも訪れやすい自然フィールドです。

秋川河川敷の風景

自然体験の準備

秋川渓谷での自然体験では、参加者が安心して川辺に近づき、川遊びを楽しむための専用機材を使用します。これらの機材は事前に現地へ搬入され、当日の安全な運営に備えて準備が整えられました。
ここでは、今回の体験で活用された主な機材を紹介します。
1)アウトドア用車いす(HIPPOcampe)
砂利や段差のある河原でも安定して進めるアウトドア用の車いすで、川辺までの移動を支える重要な機材です。
・太いタイヤで砂利道でも沈みにくい ・揺れが少なく、乗っている人も安心 ・介助者と並んで歩きやすい設計 河原という足元の不安定な環境でも、川に近づく最初の一歩を後押ししてくれます。
2)水陸両用車いす(モビチェア)
陸の上だけでなく、水の中でも使用できる車いすで、そのまま浅瀬に入り、水面に浮かびながら川を体験できる特別な機材です。
・浮力のある車輪と肘掛けで安定して浮かべる ・河原から水辺へスムーズに移動できる ・水の冷たさや流れを全身で感じられる 通常の車いすでは難しい「水に身をゆだねる感覚」を、安全に楽しむことができます。
3)車いすけん引装置(JINRIKI)
車いすに簡単に取り付けられるけん引装置で、砂利道や緩やかな坂道でも少ない力で移動できるようになります。
・押しづらい場所で力を発揮 ・介助者の負担を軽減 ・揺れを抑え、安定した移動が可能 河原までの道のりに起伏がある秋川渓谷では、安心して進むための心強いサポートとなりました。

アウトドア用車いす(HIPPOcampe)

HIPPOcampe

車いすけん引装置(JINRIKI)

JINRIKI

自然体験内容

秋川渓谷での自然体験では、3つのプログラムを設定、参加者が安心して川辺に近づき、川遊びを楽しむことができるように専門家の指導を受けて実施しました。
1)障害者の入水体験
前述の「HIPPOcampe」「モビチェア」「JINRIKI」を利用して支援者が障害者を河原から川に誘導、川に入水しました。川に入る体験のない方にとっては、支援者と共に安全に入水することはとても貴重な機会であり、参加した子供たちにとても好評でした。
2)チェアリング
車いすを利用者と視覚障害者が「チェアリング」に挑戦しました。チェアリング(Chairing)とは、屋外に折りたたみ椅子やアウトドアチェアを持ち出し、好きな場所で座って過ごすレジャーです。「チェア(Chair:椅子)」+「~ing(動作を表す)」の造語です。特別な道具を揃える必要がなく、屋外に椅子を設置できれば、公園や川辺などで誰もが気軽にアウトドアを楽しむことができます。チェアリングでは、水辺に椅子を設置して足を水に浸すため、椅子の安定性や足元の石の状態を事前に確認することが重要になります。スタッフと介助者が協力し、椅子が傾かない位置を選びながら、キャンプ用チェアを設置、その場所に行く時にも「HIPPOcampe」「モビチェア」「JINRIKI」を利用、複数の支援者が無理のない姿勢で座れるよう移乗をサポートしました。水の冷たさやせせらぎの音を感じながら過ごすチェアリングは、川の自然を身近に味わえる体験となりました。
3)川釣り(秋川の伝統的なハヤ釣り)体験
探究型自然体験学習スクールやアドベンチャートラベルを展開する「東京山側DMC」スタッフによる指導を受けて体験しました。川にある石から川虫を採取して餌にします。そしてチェアリングも楽しみながらのハヤ釣りに挑戦しました。大人も子供も簡単な道具(短い竿と短い釣り糸と釣り針だけ)で川釣りを楽しむことができました。
4)SUP体験
奥多摩でカヌーやSUPなどのアウトドアツアーを提供する「ぼちぼちアドベンチャーすその」の協力により実施しました。肘掛付きローキャンプチェアーを安全に固定した大型SUPボートにて車いすを利用者と視覚障害者が「SUP体験」にチャレンジしました。SUP体験プログラム提供事業者がインストラクターとしてパドル操作も支援、参加者は自身でSUPを漕ぐ体験、また自身で漕ぐこと難しい障害者は介助者が同乗してのSUP体験を楽しみました。

水陸両用車いす(モビチェア)で川に入水している様子

モビチェア

車いすを利用者と視覚障害者が「チェアリング」に挑戦する様子
大型SUPボートで車いす利用者と視覚障害者が「SUP体験」にチャレンジする様子

川と過ごす喜びを、みんなで共有

準備が整うと、参加者は介助者やスタッフと一緒にゆっくりと水辺へ向かいました。
アウトドア用車いすや補助機材を使いながら、足元の石や流れの強さを確認しつつ慎重に川へ近づきます。
・水深や流れを随時確認し、安全を最優先に複数名でサポート ・体調や疲労に配慮し、短時間ずつ無理のない体験を積み重ねる方式で実施 椅子に腰掛けて足を水に浸すと、参加者の表情は自然とほころび、涼やかな川の感触が広がりました。
「水の冷たさが気持ちよくて、来てよかったと思えました。」
「一緒に川辺に座るだけで、こんなに楽しいとは思いませんでした。」
これまで川に入ることをためらっていた方も、せせらぎの音や風の心地よさを実際に感じ、介助者と同じ時間を共有することができました。
川は“遠くから眺める景色”ではなく、“共に過ごせる場所”に。そうした変化を自然と感じられる時間となりました。

水陸両用車いす(モビチェア)で川に入水している様子
大型SUPボートで車いす利用者と視覚障害者が「SUP体験」にチャレンジする様子
川遊びを楽しんでいる様子

以下のサイトでは、多摩エリアの観光施設に関するバリアフリー情報を紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください。
https://www.sangyo-rodo1.metro.tokyo.lg.jp/tourism/accessible/23city_tama/

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