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POINT!

川釣り体験とチェアリングの魅力
川辺にアウトドアチェア等を設置することで、座った状態で釣りや川の流れを楽しむことができます。 実施時のポイント
・実施場所の確認…車いす利用者が乗降車可能な駐車スペース、駐車場から川原へのアプローチ ・必要な機材…車いすけん引装置、水陸両用車いす、チューブレスタイヤの車いす

秋川渓谷での川釣りとチェアリング

令和6年度誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業においてあきる野市秋川渓谷にて障害者に自然体験を提供するモニターツアーを計画しました。ツアー内容は、川釣りとチェアリング体験です。残念ながら悪天候により中止しましたが、その概要を紹介いたします。

目 次

秋川橋河川公園での開催を計画

障害者や高齢者に自然体験を楽しんでいただくためには、受入環境整備の確認が必要です。
〇実施場所を検討する際のポイント
・交通アクセス…車いすの方や視覚障害者が行きやすい場所の選定(駅やバス停は近いか、駐車場はあるか。) ・駐車場またはバスやタクシー降車場から川原へのアプローチ…川原は大小の岩や石があり、通常の車いすでの走行は困難なため、車いすけん引装置「JINRIKI」や水陸両用車いすの「モビチェア」や「HIPPOcampe」等が必要。 ・トイレ…開催場所または近隣に車いす対応のトイレがあるか。 ・着替え場所…特に川遊びをする場合、水着に着替える施設があるか、または着替えテントやビーチテントを設置することができるか。車いすの方は、立って着替えができないことが多いため、椅子やマットがあるか。
〇川釣りやチェアリングをする場合のポイント
・アウトドアチェア等が設置可能か。 ・足場の安定性(障害者をサポートする際に、足元が滑りやすくないか。) ・車いすで釣り場までアプローチ可能か。(急斜面や段差はないか。) ・サポート体制…釣り場に管理スタッフ等がいるか。 秋川橋河川公園は、都心から約1時間、JR五日市線武蔵五日市駅から徒歩約5分の距離です。秋川渓谷の自然の中にあり、川と緑に囲まれて自然を満喫できます。秋川の河川敷にはバーベキュー場が設置されており、人気のスポットです。
多摩川の支流である秋川の川原は、清流の澄んだ水の流れと、季節ごとに移り変わる山の景色は美しく、雄大な自然が広がっています。

秋川河川敷の風景

川釣り体験

春夏秋冬それぞれの素敵な自然に触れることができるのが川釣りの魅力と言われます。
今回のツアーでは、秋川の浅瀬に設置したアウトドアチェアや事務局が用意した車いすに座った状態で、川釣りを体験していただくことを計画していました。
なお、秋川橋河川公園で川釣りをするためには、秋川漁業協同組合による遊漁券を購入する必要があります。
(令和6年度1日券料金…鮎2,500円、鱒・ヤマメ2,500円、雑魚600円。満77歳以上の方及び障害者・中学生は半額、小学生及び未就学児の幼児は無料です。)

チェアリング体験

チェアリング(Chairing)とは、屋外に折りたたみ椅子やアウトドアチェアを持ち出し、好きな場所で座って過ごすレジャーです。「チェア(Chair:椅子)」+「~ing(動作を表す)」の造語です。公園や川辺などで気軽にアウトドアを楽しむことができます。
今回のツアーでは、秋川の浅瀬に設置したアウトドアチェアに座り、足を水につけるなどして、自然を楽しんでいただくことを計画していました。

秋川の浅瀬に設置されたアウトドアチェア

モニターツアー時の準備

10月に予定したモニターツアーでは、障害者に川でのアクティビティを提供するため、以下の準備をしました。
・車いす関連機材
チューブレスタイヤの車いす(パンク防止のため)、車いすけん引装置、水陸両用車いす
【車いすけん引装置】
車いすの前輪を持ち上げることで悪路における走行性能が向上し、人力車のようにけん引します。
【水陸両用車いす】
大きなタイヤと押し手により悪路の走破性が高く、乗った状態で水浴びを楽しむこともできます。
・自然体験活動指導者の招請
川原をけん引する際には注意が必要なため、専門家として富士見高原リゾート社の藤田然課長、プランニング・ネットワーク ユニバーサルアドバイザー、オフィス・フチ代表の渕山知弘氏に指導いただくことにしました。
・川釣り体験
遊漁券と釣り具セット・チェアリング体験…アウトドア用の椅子
※必要に応じて、水着、マリンシューズ、ライフジャケットなどもご準備ください。

車いすけん引装置
水陸両用車いす

誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業補助金

東京都では令和6年度から『誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業補助金』制度を設けています。障害者や高齢者などが、東京の自然を安心して楽しめる観光プログラムを提供する事業者などに対して、プログラムの実施に必要となる備品などの導入経費の一部を補助する補助金を用意しています。記事で紹介した水陸両用車いす等も補助金の対象となります。 詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/kakusyu/nature/

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