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誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業
事業者向けワークショップ
「東京の自然を誰もが楽しめるオリジナルツアーをみんなで考えよう!」レポート

東京都では、障害の有無や年齢にかかわらず、誰もが東京の自然を安心して体験できる観光の実現を目指し、「誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業」に取り組んでいます。
その一環として、令和7年12月19日、市ヶ谷において、「誰もが楽しめる自然体験型観光推進のためのワークショップ(第4回)東京の自然を誰もが楽しめるオリジナルツアーをみんなで考えよう!」を開催しました。
本ワークショップには、旅行事業者や体験型コンテンツを提供する事業者等、20名が参加し、専門家による講義とグループディスカッションを通じて、アクセシブルな自然体験型観光の造成・販売に向けた知見を深めました。

動画

目 次

開催内容

ワークショップは、「専門家による講義」と「参加者によるグループディスカッション」の2部構成で実施しました。第1部では、今年度実施したモニターツアーの事例を交えながら、自然体験型観光における企画・準備・運営のポイントを学びました。第2部では、参加者同士の意見交換を通じて、魅力的なコンテンツづくりや効果的な訴求方法について検討しました。

誰もが楽しめる自然体験型観光には「準備」が重要

はじめに(株)プランニングネットワーク ユニバーサルツーリズムアドバイザーの渕山知弘氏が登壇し、講義を行いました。
渕山氏は、今年度に東京都が実施した「八丈島バリアフリービーチとスノーケリング体験」「秋川渓谷での川遊び(チェアリング・川釣り・SUP)体験」「大島トレッキング体験」を振り返りながら、「当日の運営以上に、企画段階からの事前準備が成否を分ける」と強調し、企画段階における下見と検証のプロセスを解説しました。秋川では川遊びや釣りが可能な浅瀬を生かしてSUP体験ができると仮説を立て、ボードに車いすやキャンプ用ローチェアなどを装着して車いす利用者が楽しむことができるか、そのやり方をアクティビティ事業者と共に検証した事例の紹介がありました。渕山氏は「できない理由を並べるのではなく、どうすればできるかを検証することが、誰もが楽しめる自然体験型観光の商品造成につながる」と述べ、旅行会社、体験事業者、地域が連携して準備を重ねる重要性を強調しました。
また、下見の際には、動線、傾斜、トイレや更衣スペースの確保、潮位や水量の変化などを一つひとつ確認し、「致命的なバリアかどうか」を見極めることが重要であると説明しました。

プランニングネットワーク 渕山氏による事例紹介

「行けない」を「行ける」に変える価値

続いて、NPO法人ユニバーサルツーリズム総合研究所 理事長・代表研究員の長橋正巳氏が講演を行いました。長橋氏は、アクセシブルツーリズムを「行けない、体験できないという課題を、行ける・体験できるに変える価値を提供する観光」と位置づけ、その社会的意義と事業性について解説しました。
自然体験は難易度が高いと捉えられがちですが、フィールドは山・海・川に限らず、農業体験やサイクリングなど多様であり、工夫やサポート次第で可能性は大きく広がると指摘しました。
また、当事者の声として、「特別扱いではなく、皆と同じように楽しみたい」という思いがあることを紹介し、「完璧を目指して止まるより、できる形でまず動くことが大切」と参加者に呼びかけました。

ユニバーサルツーリズム総合研究所 長橋氏による講演

グループディスカッションで見えたポイント

第2部のグループディスカッションでは、参加者が4班に分かれ、「魅力的なコンテンツ」「都内自然体験型プログラムモデルプラン」「効果的な訴求方法と販売展開」について議論しました。そして各班から次のような意見やプランが共有されました。
・魅力的なコンテンツの条件として「ワクワク感」と「誰と行くか」という属人的価値が重要 ・当事者自身が体験し、感動を発信することが、最も説得力のある情報発信につながる ・「ドキドキ感」と「諦めを叶える」をキーワードにしたキャンプや自然体験の設定 ・「じいじ・ばあばと行く高尾山」として親子三世代で楽しめる具体的プランとその裏側で必要なサポートを用意する発想

グループディスカッションの様子
グループディスカッションの様子
グループごとの発表
グループごとの発表
グループごとの発表
グループごとの発表

今後に向けて

講師からは、アイデア段階にとどまらずに販売方法や価格設定まで見据えた事業化が今後の課題、特別な商品として切り分けるのではなく、一般の自然体験型観光の延長線上で考える視点の必要とのコメントがありました。
また、誰もが楽しめる自然体験型観光には、多様な展開の可能性があることが示され、参加者にとって今後の取組につながる有意義な機会となりました。
東京都では、今後も関係事業者と連携しながら、誰もが安心して楽しめる自然体験型観光の推進に取り組んでいきます。

誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業補助金

東京都は自然体験型観光で必要となる備品等の導入に対して経費の一部を補助しております。所有する備品の改造や施設整備についても対象となります。
詳細: https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/kakusyu/nature/
これまで “自分たちには難しい” と感じていた取り組みも、正しい準備と連携があれば実現できることがワークショップで確認されました。
ぜひ皆さまの事業でも、この変化の芽をそのまま次の挑戦へと育てていってください。

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