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トレッキングの魅力
車椅子けん引装置等の専門機材を活用することで、障害のある方等も山歩きを楽しむことができます。 都内の開催実績 払沢の滝 檜原都民の森

檜原村 払沢の滝・都民の森トレッキングツアー
開催レポート

東京都では、障害者や高齢者等が東京の自然を安心して楽しめる「誰もが楽しめる自然体験型観光」を推進しています。その一環として、檜原村の払沢の滝と都民の森にて障害者等向けのトレッキングモニターツアーを令和6年11月22日に開催しました。

動画

目 次

檜原村トレッキングツアーの概要

障害のある方にモニターとしてご参加いただき、旅行会社等の観光事業者の方にトレッキングを支援する体験を提供しました。
参加した障害者とその介助者からは、「舗装されていない場所を車椅子で移動することは、とても貴重な体験でした。車いすの子供は、初めは恐る恐るの様子でしたが、前で引いてくださった方の明るい声掛けでどんどん緊張がほどけたのが分かりました。普段できない山登りは貴重な体験となりました。」「緑の中でのお散歩が気持ちよく、空気も美味しく、ガイドさんに助けてもらいながら、歩きにくい段差や根の張った道も歩くことができました。」「ウッドチップの遊歩道であれば、自身が利用する簡易電動車いすでもトレッキングできることがわかりました。」などと好評でした。

トレッキングモニターツアー参加者の集合写真

払沢の滝でのトレッキング体験

払沢の滝は、東京都檜原村に所在する日本の滝百選の一つです。北秋川の支流のセト沢にある4段の滝で、1段目の落差が26m、全段で合計60mです。冬季になると結氷し、過去には全面氷結したこともあります。結氷する日を当てる「氷瀑クイズ」も有名です。毎年8月中旬に滝祭りが催行され滝のライトアップも行われます。
車いす利用の方は、車いすけん引装置(JINRIKI)付き車いすやアウトドア用車いす(HIPPOcampe)に乗り換えて、また、視覚障害の方は同行の誘導者と共に払沢の滝を目指して出発します。駐車場から滝つぼまで往復のトレッキングです。通常であれば片道徒歩15分程度の遊歩道(非舗装箇所も多く、登山道的な階段もあり)ですが、当日は多くの来訪者があり、往来で譲り合いながらゆっくりとトレッキングを楽しみました。
なお、車いすけん引装置付き車いすは、山道でのパンク防止のためチューブレスタイヤのものを利用としました。

払沢の滝の風景

視覚障害者の誘導は専任の方に対応いただきました。トレッキングにおいては、道幅、坂の角度、段差、クロックポジションを活用した位置関係の説明など、詳細な情報提供が必要となります。適切なガイドによりお楽しみいただくことができました。

視覚障害者を誘導する様子

車いすけん引装置付き車いすやアウトドア用車いすとも3人体制で十分に支援することで、段差や悪路も克服することができます。アウトドア用車いすに乗るお子さんは徐々に緊張感がなくなり、とても楽しんでいました。大人の方も車いすけん引装置付き車いすで、前方1人と後方2人のアシストで登ることができました。後半の急な登りを通過すると滝つぼに到着し、滝の迫力を味わうことができます。

急斜面で車いすをサポートする様子
急斜面で車いすをサポートする様子

檜原都民の森トレッキング体験

檜原都民の森は、都西端部の三頭山を区域に含み、奥多摩周遊道路沿いに位置します。自然に親しみ、森林や林業に対する理解を深めることを目的に設置されています。トレッキングコースは、三頭大滝コース(散策向き:1時間)、生活の森外周コース(ハイカー向き:2~3時間)、三頭沢と野鳥のコース(ハイカー向き:2~3時間)、三頭山周遊コース(健脚向き:4~5時間)などがあります。なお、都民の森の拠点となる森林館には車椅子(電動2台、手動3台)が用意してあります。
今回のツアーでは、三頭大滝コースのウッドチップが敷かれたセラピーロードを1時間ほど散策し、払沢の滝と同様に車いすけん引装置とアウトドア用車いすを利用して展望台まで移動しました。また、車いす利用者のお一方は、ご自身が日頃から利用する簡易型電動車いすでセラピーロードの散策を楽しみました(右下の画像のとおり)。こうした遊歩道の体験は初めてということで、とても喜んでいただきました。
専門機材の活用や、専門家によるサポートを利用して、東京の自然を体感することができました。

車いすでセラピーロードを散策する様子
車いすでセラピーロードを散策する様子
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